“暗黒剣士” リード・エムド
門外不出の邪剣術・“黒霊剣”の使い手。
その黒刃に貫かれたものは、生物・無機物を問わず「命数」を奪われ、寿命が尽きれば死に至るという。
だが、そのあまりの邪悪な力をおそれた者達により、リードはその邪剣技を封じられた。
『奪った命数の分だけ己の命数を失う』という反転の呪いをもって、その脅威は去ったかに見えたが……
今もなお、不死身の邪剣士は、その黒刃を容赦なく振るい続けている。
その肉体は腐り朽ち果て、もはや生者のそれではない。
ただ眼窩に残る魂の炎が、冥く冥く、禍々しき赤光を湛えている──。